【エルメス ピコタン修理】持ち手がバリバリ?コバ面の塗料の捲れを修復|黒のピコタンロック
2026/10/23
エルメス【Hermès】のピコタンロック(黒)で、持ち手がバリバリに捲れてきた事例です。
原因は革そのものではなく、革の断面(コバ)に塗られた塗料の劣化でした。
硬くなった古い塗料を全て取り除き、黒を調色して新しい膜を作り直しています。
持ち手を交換せず、コバ面だけの修復で済む場合もあります。
持ち手の捲れやひっかかりが気になっている方、交換が必要かどうか迷っている方の参考になれば幸いです。
皆様、おはようございます。
ブランドバッグ&家具修理のレシッズ(Le.sits株式会社)の陶山です。
今回ご紹介するのは、人気ブランド、エルメス【Hermès】の「ピコタンロック(黒)」です。
持ち手の断面が捲れてきてしまったため、ご相談をいただきました。
この記事でわかること
- 「持ち手がバリバリに捲れた」ときに、疑ってほしい場所
- コバ面(革の断面)とは何か、なぜ捲れるのか
- 今回の修理内容(古い塗料の除去と、新しい膜の作り直し)
- コバ面の修復で済む場合と、持ち手の交換が必要な場合の違い
- ご依頼の流れ
持ち手が「バリバリに捲れた」と思ったら、コバ面かも
同色のコバ剤だと、持ち手がおかしいと思いますよね
持ち手が剥がれた、バリバリに捲れた、というご相談をいただくことがあります。
そのようなときは、革の断面(コバ面)を見てください。
コバ面は、革の切り口の部分です。
水分が入りにくいように処理をして、その上から塗料が塗ってあります。
この塗料は、使い続けるうちに劣化して硬くなり、やがて捲れてきます。
持ち手が捲れて見えたのは、革そのものではなく、このコバ面の塗料だった、ということが少なくありません。
今回の事例
コバ面の塗料が捲れた、黒のピコタンロック
今回のピコタンロックは、持ち手のコバ面の所々で塗料が無くなっている状態でした。
捲れた部分が手に引っかかり、使うたびに気になる状態です。
今回の修理内容 古い塗料を、全て取り除きました
修理で一番大変で、一番大切なのは、古い塗料を取り除く作業です。
劣化して硬くなった塗料が残っていると、その上に新しい膜を作っても、また捲れてしまうおそれがあるためです。
今回は、持ち手の劣化して硬くなった塗料を、全て取り除きました。
黒を調色し、艶を合わせて、表面を作りました
古い塗料を取り除いたあと、黒色を調色して、艶を合わせながら、新しい膜を作りました。
今回は、持ち手と口元の上部だけを修復する内容でした。
そのため、修復していない部分と色や艶が違って見えないように、色と艶を合わせて仕上げています。
仕上がり:手に引っかからず、気にせず使えるように 硬くなっていた部分がなくなり、手に引っかかることもなくなりました。
気にせず使えるようになったと思います。
コバ面の修復で済む場合と、持ち手の交換が必要な場合
持ち手が傷んだとき、どちらが合うかは、傷み方で変わります。
コバ面の修復 | 持ち手の交換 | |
|---|---|---|
状態の目安 | 断面の塗料が、捲れたり、欠けたりしている | 手の脂や汗が、革や中の芯材まで染み込んでいる |
修理の内容 | 古い塗料を取り除き、新しい膜を作る | 新しい革と芯材で、持ち手を作り直す |
今回の事例 | 〇 | ー |
手の脂が革の内側まで染み込んでしまうと、表面を直しても、また塗膜が剥がれてしまうことがあります。そのような場合は、持ち手の交換をご提案しています。
どちらが合うかは、お写真や現物で、状態を見てから判断します。
動画でも、確認できます
レシッズのYouTube動画からご覧ください
------
YouTubeチャンネル @レシッズ
チャンネル登録、宜しくお願い致します。
------
動画では、持ち手の交換時期の考え方や、劣化のサイン、再生のプロセスを紹介しています。
コバ面の修復で済むのか、交換が必要なのか、迷っている方の参考にしてください。
持ち手の黒ずみ・ベタつきは、ハンドル交換で修復した事例を、こちらの記事でも紹介しています。
→ [【エルメス修理】ピコタンの黒ずんだ持ち手・ベタつきは塗り直し不可?ハンドル交換と角擦れ補修で新品時の気品を大復活させた職人技]
持ち手の黒ずみ・コバ剥がれを、ハンドル交換で解決した事例は、こちらの記事でもご紹介しています。
ご理解いただきたい点
お品物の状態によって、直し方と費用が変わります。
同じピコタンでも、傷み方で、コバ面の修復で済むか、持ち手の交換が必要かが変わります。
シボ(革の凹凸)が擦れてなくなっている部分は、再現が難しい場合があります。
修復した部分と、そのほかの部分で、色や艶がまったく同じに見えるとは限りません。
色や艶を合わせて仕上げますが、使用年数による色の変化もあるため、完全な一致は難しい場合があります。
今回はコバ面だけでしたが、ほかの傷みにも対応します
今回は、コバ面だけの修復でした。
ピコタンの傷みは、使い方によってさまざまです。
角擦れ 革の乾燥、ひび割れ(深さによって、直し方が変わります) 持ち手の黒ずみ、ベタつき 状況に合わせて、修理・修復・染め直しの内容をご提案します。
持ち手だけのご相談も、お受けしています。
ご依頼の流れ お写真で、ご相談:バッグ全体と、傷んでいる持ち手のアップを、角度を変えて、複数枚お送りください。
状態を確認して、ご案内:修理できるかどうか、目安の納期や価格をお伝えします。
お品物をお送りいただき、修理:お預かりして、状態を確認したうえで、修理します。
よくあるご質問(FAQ)
Q. ピコタンの持ち手が、バリバリに捲れました。交換が必要ですか?
A. 捲れているのが、コバ面の塗料だけであれば、塗料を取り除いて、膜を作り直す修復で済む場合があります。手の脂が革の内側まで染み込んでいる場合は、持ち手の交換をご提案します。状態を見て判断します。
Q. コバ面(バニッシュ)とは、何ですか?
A. 革の断面(切り口)のことです。水分が入りにくいように処理をして、塗料が塗ってあります。使ううちに、この塗料が劣化して、捲れることがあります。
Q. 修復したコバ面は、また捲れませんか?
A. 劣化した古い塗料を全て取り除いてから、新しい膜を作るので、傷みの原因を取り除いた状態で仕上げます。ただ、使い方によって、時間がたてば、傷みは出てきます。
Q. 持ち手だけの修理も、お願いできますか?
A. はい、ご相談いただけます。バッグ全体の状態を見て、今必要な修理の内容をご提案します。
Q. ブラック以外の色でも、直せますか?
A. ご相談いただけます。色によって、調色の難しさや、見え方が変わりますので、お写真でご相談ください。
Q. 修理の前に、費用の目安を知りたいです。
A. 傷み方によって変わるため、お写真を拝見してお伝えしています。公式LINEから、お気軽にお送りください。
エルメスのバッグ修理の事例は、こちらのページでも、ご紹介しています。
→ バッグ修理ページへ移動 その他、バッグ修理のブログ記事もいろいろとアップされていますので、是非こちらもご確認ください。
🏁無料LINE相談のご案内
【本記事のまとめ】
持ち手が「バリバリに捲れた」ときは、コバ面(革の断面)の塗料の劣化かもしれません。
古い塗料を全て取り除き、黒を調色して、艶を合わせて、新しい膜を作りました。
コバ面の修復で済む場合と、持ち手の交換が必要な場合があります。
手の脂が革の内側まで染み込んでいると、交換をご提案します。
迷ったら、まずはお写真でご相談ください。
ピコタンの持ち手、バリバリしていませんか?まずは、お写真を撮影して、状態をお送りください。
----------------------------------------------------------------------
ブランドバッグ&家具修理のレシッズ
〒
442-0064
愛知県豊川市桜ケ丘町63-3
電話番号 :
0120-134-939
FAX番号 :
0533-56-8844
平日10~18時 土日休み
価格表ページへ
価格表ページへ
価格表ページへ
----------------------------------------------------------------------
「私の革製品も直せる?」と迷ったら、まずはLINEで無料診断! 写真を送るだけで、職人の陶山が直接、修理の可否と概算見積もりをお答えします。 「正規店で断られた」「他店で高額な見積もりだった」そんな品こそ、ぜひ一度見せてください。























