【エルメス修理】ピコタンの黒ずんだ持ち手・ベタつきは塗り直し不可?ハンドル交換と角擦れ補修で新品時の気品を大復活させた職人技
2026/03/26
一生モノを、もう一度
【エルメス再生】諦めていたピコタンの「黒ずんだ持ち手」
クローゼットの奥で泣いている「憧れのバッグ」へ
こんにちは、革修復のプロフェッショナル ブランドバッグ&家具修理のレシッズ、陶山(すやま)です。
本日ご紹介するのは、誰もが憧れるエルメスの名品「ピコタン・ロック(Picotin Lock)」。
★ピコタン・ロック(現行モデル・2008年〜) ベルトの先端にエルメスの象徴であるカデナ(南京錠)を通せる鍵穴がつき、カデナが付属するようになった現行の人気モデルです。
シンプルで使いやすく、持つだけで背筋が伸びるような気品あるバッグですが、愛用すればするほど避けて通れない「ある悩み」があります。
それは、持ち手(ハンドル)の黒ずみとベタつきです。
先日、Googleクチコミに大変嬉しいお言葉を寄せてくださったお客様も、その一人でした。
「見積もりから対応が良く、安心して任せられた」と仰っていただいたその裏側には、職人としての「譲れないこだわり」がありました。
診断の真実:なぜ「塗るだけ」では直らないのか?
ピコタンのハンドルは、直接手が触れる場所。
長年のご愛用で、手の脂分や汗が革の繊維、さらには中の「芯材」にまで深く深く染み込んでしまいます。
多くの修理店では「色を塗れば綺麗になりますよ」と提案されるかもしれません。
しかし、レシッズの診断は違います。
「脂が芯まで回った革は、いくら表面を直しても、すぐに塗膜が剥がれてきてしまう」のです。
私たちは、お客様の大切なバッグを、その場しのぎで綺麗にすることはしません。
革の状態を指先で、目で、経験で判断し、修復不可と判断した場合は「ハンドル交換」という、最も確実で長く使える方法をご提案します。
レシッズの執念:シボ(革のシワ)と色の「完全シンクロ」
ハンドルを新しく作る際、最も難しいのは「馴染ませること」です。
エルメスの革には、特有の美しい「シボ(凹凸)」があります。
新しく用意する革のシボの間隔が、バッグ本体と違っていては、そこだけ浮いてしまい「直した感」が出てしまいます。
革の選定: 膨大なストックの中から、オリジナルのシボに最も近い表情の革を厳選します。
精密な調色: 本体は長年の使用で、新品時とは少し色が変化しています。交換しない部分の色に100%合わせるため、コンマ数ミリ単位で色を調合します。
「どこを直したかわからない」と言われることこそが、私たちの誇りですが、そこまで完璧にはいかないのが革修理修復となりますので、ご理解いただけると助かります。
内部への拘り:芯材に込めた「自立」の美学
ピコタンの魅力は、あのコロンとしたフォルム。
ハンドルがクタクタに折れてしまっては、その美しさが半減します。
今回、私たちは新しい芯材にもこだわりました。
硬すぎない: 手に持った時の馴染みの良さを維持。
でも、自立する: 置いた時にハンドルが少し自立するような、絶妙な反発力を持つ素材を採用。
これを丁寧に張り合わせ、エルメスのステッチラインを忠実に再現しながら、一針ずつ縫い上げていきます。
仕上げの儀式:時間をかけた「バニッシュ(コバ面)」の積層
ピコタンの高級感を支えているのは、革の断面である「コバ」の美しさです。
ここは、専用のコバ剤を一度塗って終わりではありません。
乾燥させては磨き、また塗る。
この工程を何度も何度も繰り返します。
エルメスの持つ滑らかさと、適度な弾力が出るまで時間をかける。
この「手間」こそが、正規店に劣らない、あるいはそれ以上の仕上がりを生む秘訣です。
更には、角が擦れて白く色剥げしておりましたので、こちらも提案しお直しさせていただきました。
こちらは、シボが擦れてなくなっていたため、再現はできませんが、スレ傷は改善いたしました。持ち手ハンドルだけの修理もお受けしますが、総合的に判断し、今必要な修復方法を提案いたします。
お客様の感動:「新品のように綺麗になって返ってきた!」
完成したピコタンを郵送にて納品した際、お客様から届いたのは
「感動しました。大切に使っていこうと思います」という最高のフィードバックでした。
正規店に頼めば非常に高額になり、納期も数ヶ月かかることもあります。
また、どこに依頼すればいいか分からず、諦めていた方も多いはずです。
私たちは、そんな「迷えるエルメスオーナー様」の最後の砦でありたいと考えています。
あなたのピコタン、もう一度輝かせませんか?
角のスレ、持ち手の汚れ、コバの剥がれ。
それは、あなたがそのバッグを大切に使い、共に歩んできた証拠です。
その想い出を消すのではなく、今のあなたに相応しい姿にアップデートする。
それがレシッズのリペアです。
「もう寿命かな?」と思う前に、一度だけ私たちの手に見せてください。
愛知・豊川の工房から、あなたのピコタンに再び命を吹き込みます。
ブルージーンカラーの修理修復事例
持ち手交換+角スレ補修+口元などのコバ面修復
【施工事例:エルメス・ピコタン(ブルージーン)】
エルメスの象徴的な人気カラー「ブルージーン」のピコタン修復実績です。
長年のご愛用によって持ち手が真っ黒に黒ずんでしまい、四隅の角擦れによって鮮やかなブルーが剥げて白くなってしまっている状態でお預かりいたしました。
エルメス特有の美しい発色を完全に再現して角擦れをみずみずしく補修。
さらに、手の油分が染み込んで修復不能となっていた持ち手(ハンドル)は、当工房にて新しい上質な本革を用いて完全新規で作製・交換いたしました。
ブルージーンのアイコンである「美しい白ステッチ」も寸分の狂いもなく手仕事で再現し、購入当時の凛とした気品が見事に蘇りました。
【お客様よりいただいたLINE文】
6月20日にバッグを受け取りました。 こんなに綺麗に修復していただき、驚きと共にとても喜んでおります。 この度は、素早いお返事と、とても丁寧な対応をして下さり感謝申し上げます。又お願いすることがあると思いますがよろしくお願いいたします。 ありがとうございました。
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