【名作家具修理】コルビュジエ「LC1」の座面張り替え。質感そのままに、6号帆布のインナー補強でタフに蘇る
2026/05/21
静岡県浜松市よりお持ち込み
1台は座面が外れてしまったLC1スリングチェア2脚を、最小限の「部分張り替え」で美しく再生
モダンデザインの名作「LC1」を次の世代へ
近代建築の巨匠ル・コルビュジエがデザインした名作椅子
「LC1(スリングチェア)」。
金属パイプのフレームに、背・座・肘の革が文字通り「スリング(吊り下げ)」された、時代を超えて愛される美しいデザインです。
今回は、静岡県浜松市のお客様より、茶色の革が張り込まれた貴重なLC1を2脚、豊川の工房へ直接お持ち込みいただきました。
1. 美しい革に忍び寄る「乾燥」のダメージ
座面や肘置きにみられるひび割れ
お預かりしたLC1は、長年のご愛用により座面の革の乾燥が激しく進んでいる状態でした。
2脚のうち1脚は、座る時の負荷に耐えかねて、ついに座面の革がフレームから外れて(破れて)しまっていました。
手を置く肘置きの革も乾燥によるひび割れが見られましたが、「ここはまだ使えるから残したい」というお客様のご希望に合わせ、今回は最もダメージの大きい「座面のみ」を部分的に張り替えるプランをご提案いたしました。
2. 「ほぼ同じ色合い」の革との出会いと、部分張り替えの妙
革の乾燥・色あせ具合がちょうどいい?
部分的な張り替え(パーツ交換)で最も難しいのが、既存の革と新しい革の「色合わせ」です。
今回は色を塗って合わせる「調色」ではなく、数ある革サンプルの中からLC1の風合いに馴染む理想の革を徹底的に捜索しました。
手元に届いたのは、驚くほどオリジナルに近い色合いと質感を持つ上質な茶色の本革。
これにより、余計な塗装の手間を省き、革本来の自然な質感を生かしたまま仕上げることが可能になりました。
残した肘置きや背もたれの革には、丁寧にクリーニングを施した上で、芯まで潤うオイルメンテナンスを実施。全体のトーンを綺麗に整えました。
3. 見えない内部に「8号帆布」を仕込む、強度へのこだわり
オリジナルに近づけるためにも
LC1の座面は、体重のほとんどを「革の強度」だけで支える非常にタフな構造です。
そのため、表面の革が新しくても、内側が弱ければまたすぐに伸びたり破れたりしてしまいます。
そこで今回の張り替えでは、再現性と耐久性を極限まで高めるため、見えない座面内部の芯材を一新しました。一新しましたと言いつつ、交換するしかなかったのが現状です!
タフなワークウェアやバッグにも使われる「黒色の6号帆布(最高峰の強固な綿帆布)」を内側に贅沢に張り付け、本革としっかりと縫い合わせました。
座面裏側を支えるオリジナルのスプリングコイルはまだ十分に生きていたため、こちらは大切に再利用。
名作のオリジナルの乗り心地を壊さず、かつ「これから先、何年も安心して座れる強さ」を内部に仕込みました。
職人の一言:浜松市からも好アクセス。大切な家具は「部分修理」で賢く直す
完成したLC1は、新しく作った座面が違和感なく全体に馴染み、凛とした佇まいを取り戻しました。
すべてを新しく張り替えるだけが修理ではありません。
使える部分は愛着とともに残し、傷んだ場所だけをピンポイントで、かつオリジナル以上に強く直す。
これが、名作家具と長く付き合うための賢い選択肢です。
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静岡県浜松市から豊川市の当工房までは、お車で1時間圏内とアクセスも良好です。
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