【カッシーナ修理】キャブチェアのひび割れを直す!革の「内部の乾燥」まで厳密に診るプロの診断とリペア技術
2025/10/24
マリオ・ベリーニの名作・カッシーナ(Cassina)412/413 CAB
表面の傷だけでなく、厚革の芯(繊維層)の寿命から最適な修復プランを導き出すこだわり
憧れのカッシーナ・キャブチェア、座面のひび割れやカサカサを諦めていませんか?
「イタリアモダン家具の最高峰、カッシーナ(Cassina)のキャブチェア(CAB)。」
「長年愛用していたら、座面の革が乾燥して、細かいひび割れやガサガサとした擦れ傷が目立ってきた…」
「綺麗に染め直して使い続けたいけれど、ただ表面を塗るだけの修理で本当に長持ちするの?」
こんにちは、愛知・名古屋・浜松を中心に高級ブランド家具や革製品の修理修復を手掛ける「レシッズ(Le.sits)」の陶山です。
スチールフレームに最高級の厚革(サドルレザー)を被せ、ジッパーで締め上げるという、世界で唯一無二の構造を持つ名作「キャブチェア」。
デザイン性はもちろん、座るほどに体に馴染む極上の座り心地でファンが多い椅子ですが、毎日体重がかかる座面は、経年劣化によって革の油分が抜け、ひび割れやガサガサとした擦れ傷が最も起きやすい場所でもあります。
結論から申し上げますと、カッシーナのキャブチェアは、適切なメンテナンスを施せば、新品時のあの凛とした美しさと強固な耐久性を完全に蘇らせることができます!
ただし、キャブチェアのリペアにおいて最も大切なのは、表面の傷にいきなり色を塗ることではありません。
「革の内部(芯にある繊維層)が、どれくらい乾燥しているか」を完璧に見極めることです。
今回は、実際のキャブチェアの修復事例を元に、プロの職人がどこを見て修理方法を判断しているのか、その深いこだわりを詳しく解説します。
1. なぜ「革の内部の乾燥」を見る必要がある?
プロが下すリペアの境界線 一般的な家具修理店は、表面のひび割れだけを見て「染め直しましょう」、あるいは「全部張り替えですね」と安易に判断しがちです。
しかし、キャブチェアに使われているのは、非常に肉厚で強固な最高級のサドルレザーです。
そのため、修理のご相談をいただいた際、私は表面の傷を見るだけでなく、「革の内部(肉厚な繊維層)が今どんな状態にあるか」を厳密にチェックします。
① 革の内部にまだ「潤いと粘り気」が残っている場合
表面に細かいひび割れやカサカサがあっても、革の内部の繊維層まで乾燥が浸透しておらず、まだ革本来のしなやかさや粘り気が残っている状態です。 この場合は、丸ごと張り替える必要は一切ありません!
当店の独自の「膜再生リペア(染め直し)」によって、革にしっかりと栄養を浸透させ、表面を滑らかに修復することで、費用を抑えて完璧に復活させることができます。
② 乾燥が革の内部の芯まで達して「パサパサ」になっている場合
もし、長年の放置によって乾燥が革の内部の芯まで完全に突破し、繊維層がスカスカのパサパサに死んでしまっている場合、黄色信号です。
この状態の革は、どれだけ表面を綺麗に塗って隠しても、人が座って強い負荷がかかった瞬間に、革の芯からバリッと引き裂かれるように破れてしまいます。
だからこそ、内部の乾燥が限界を迎えている場合は、プロとして誠実に「ここは部分的に新しい革へ張り替え(交換)をしましょう」とご提案します。
表面の傷の深さだけでなく、「革の中が生きているか、乾燥しきっているか」を正しく診るからこそ、お客様の予算を無駄にせず、本当にこの先何年も安心して座れる正しい修理ができるのです。
2. レシッズが誇る、最高級サドルレザーの質感を殺さない
「超・薄膜リペア」 革の内部の状態を見極め、「染め直し(膜再生)」が可能と判断したキャブチェアに対して、レシッズでは独自の最高水準の特殊樹脂塗料を使用します。
一般的な家具修理店がここにペンキのような厚い塗料を塗ってしまうと、キャブチェア最大の魅力である「しなやかな革の動き」が失われ、プラスチックのようなカチカチの質感になって台無しになってしまいます。
当店では、エアーガンの霧を極限まで細かくコントロールし、「傷を隠せる最小限の薄さ(ミクロン単位)」で何度も色を重ねていきます。
これにより、キャブチェアが持つ本来の重厚な手触りや、使い込まれた美しい風合いを1ミリも殺すことなく、表面のひび割れだけを滑らかに消し去ることができます。
最後はオリジナルのトーンに合わせて完璧に艶(光沢)を調整し、周囲と100%同化させます。
3. 【Before/After】乾燥した名作椅子が、息をのむほど美しい「気品の漆黒」へ
修復が完了したカッシーナ・キャブチェアは、あの座面に広がっていた無残なカサカサや、フチの白いスレ傷がどこにあったのか全くわからないほど、深く美しい佇まいを取り戻しました!
革の内部にしっかりとした潤いと柔軟性が戻り、フレームに沿ってピンと美しく張ったシルエットは、まさにカッシーナのブティックに並んでいる新品そのもののオーラです。
お客様からも「他の店では『古いから張り替えしかない』と言われ、凄まじい金額に諦めかけていました。でも、レシッズさんは『まだ革の中が生きているから染め直しでいけます!』とロジカルに説明してくれて、費用も抑えられて本当に大満足です!」と、鳥肌が立つほどの深い感動のメッセージをいただきました。
4. まとめ:カッシーナの命を繋ぐために。
革の内部が「死んでしまう前」に カッシーナのキャブチェアは、適切に手入れをしていけば、それこそ次の世代へヴィンテージとして受け継いでいける本物の家財資産です。
だからこそ、革が発している「SOS」をキャッチしてあげてください。
家具や本革も人間と同じで、年(年数)を取りすぎて劣化や引き裂き、乾燥による深い亀裂が革の芯を完全に突破してしまうと、色入れ(膜再生)での治療ができなくなり、高額な張り替え修理をせざるを得なくなってしまいます。
「座面のシワの周りが、少し白っぽくなってきたな」
「触るとカサカサして乾燥を感じるな」
という、まだ革の内部の繊維が元気な初期症状のうちにプロの手で適切な水分・油分補給を含めたメンテナンスを施してあげることが、一番修理費用を安く抑え、名作椅子を一生モノとして長く美しく愛用し続ける最大の秘訣です。
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それではそちらのYouTube動画をご覧ください。
【カッシーナ修理】キャブチェアのひび割れは直る?革の「内部の乾燥」まで厳密に診て正しいリペアを見極めるプロの技術
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