【カッシーナ修理】キャブチェアの5割以上が破損!?革面以外にポッキリ折れる背もたれ内部の盲点
2025/09/20
マリオ・ベリーニの名作・カッシーナ(Cassina)412/413 CAB
表面のひび割れだけでなく、内部のプラスチック芯材の折れ・糸のほつれまで根本治療する職人技
カッシーナ・キャブチェア、背もたれの形がなんだかくたびれて見えませんか?
「イタリアモダン家具の最高峰、カッシーナ(Cassina)のキャブチェア(CAB)。」
「長年愛用していたら、背もたれの1番上のフチ(トップ部分)の形が左右で歪んできた気がする…」
「革のひび割れを直してほしいけれど、背もたれのステッチ(糸)がちぎれてほつれてきているのも気になる…」
おはようございます、愛知・名古屋・浜松を中心に高級ブランド家具や革製品の修理修復を手掛ける「レシッズ(Le.sits)」の陶山です。
スチールフレームに最高級の厚革(サドルレザー)を被せ、ジッパーで締め上げるという唯一無二の構造を持つキャブチェア。
座るほどに体に馴染む美しい椅子ですが、修理のご相談をいただく中で、私が職人として「絶対にオーナー様に知っておいてほしい衝撃の事実」があります。
それは、表面の革の擦れやひび割れで当店にやってくるキャブチェアの、実に「50%以上の高確率」で、背もたれの1番上の内部パーツ(プラスチック製の芯材)がポッキリと折れてしまっているということです。
結論から申し上げますと、キャブチェアの劣化は表面の革だけではありません。
内側の骨組みの『骨折』にいち早く気付き、内と外の両方から同時に治療してあげることこそが、この名作椅子をこの先何十年も使い続けるための絶対条件です!
今回は、普段は見ることができないキャブチェアのジッパーの裏側(内部構造)の修理プロセスを詳しく解説します。
1. 【5割以上が壊れている】背もたれの上部がポッキリ折れてしまう理由
キャブチェアに深く腰掛けたり、背もたれに体重をかけたとき、一番強い負荷(テコの原理)がかかるのが、背もたれの最上部のフチです。
サドルレザーの革をめくると、スチールパイプの先端に、型崩れを防ぐための「プラスチック製の白い専用パーツ」がはめ込まれています。
毎日人が持たれかかることで、このプラスチックパーツが経年劣化で耐えきれなくなると、内部でポッキリと折れてしまいます。
内部の芯材が折れると、以下のような連鎖トラブルが発生します。
折れたプラスチックの尖った断面が、内側から厚革を強く押し上げ、革に不自然なシワや変形を作る。
フレームを支える力が失われるため、負荷がすべて革の縫い糸(ステッチ)に集中し、最終的に背もたれの糸が無残にブチブチとちぎれてほつれてしまう。
一般的な家具修理店は、革の表面だけを塗って返してしまうため、内部の骨折に気付かず、納品後にすぐまた糸がちぎれるというトラブルが多発しています。
2. レシッズの根本治療:内部パーツの「接着・強力補強」と「ステッチの再縫製」
レシッズでは、キャブチェアをお預かりした際、必ずファスナーを開けて内部の健康状態を厳密にチェックします。
もしプラスチックパーツが折れていた場合は、ただ革を綺麗にするだけでなく、一度パーツを取り出し、独自の強力な特殊接着剤でしっかりと固定した上で、二度と折れないように内側から強固な補強加工を施します。
内部の骨組み(芯材)をまっすぐ新品時の正しい形に復活させてから、改めてスチールパイプへ戻し、ちぎれてしまっていた外側の厚革のステッチを、職人が一針ずつ丁寧に手作業で元通りに再縫製(縫い直し)いたします。
土台の骨組みがしっかり自立するからこそ、キャブチェア本来の、あの凛としたスクエアで美しいシルエットが完璧に蘇るのです。
3. 【Before/After】型崩れした名作椅子が、新品時の凛とした美しさへ復活!
内部の芯材補強とステッチの縫い直し、そして革の表面にしっかりと潤いを与えて擦れを整える独自の「膜再生リペア(染め直し)」がすべて完了したキャブチェア。
光を当てても背もたれの歪みや不自然な凹凸は一切なく、フレームに沿ってピンと美しく張ったシルエットは、まさにカッシーナのブティックに並んでいる新品そのもののオーラです。
お客様からも「他店では『革の塗り直ししかできない、糸のほつれは直せない』と言われて絶望していました。でも、レシッズさんは『中の中身が折れているから、そこから直します』とロジカルに説明してくれて、戻ってきた椅子は座り心地までカチッと新品に戻っていて本当に鳥肌が立ちました!」と、この上ない深い感動のメッセージをいただきました。
4. まとめ:カッシーナの命を繋ぐために。
違和感に気づいたらすぐプロの健康診断を カッシーナのキャブチェアは、適切に手入れをしていけば、それこそ次の世代へヴィンテージとして受け継いでいける本物の家財資産です。
だからこそ、椅子が発している小さな「SOS」を見逃さないでください。
家具や本革製品も人間と同じで、年(年数)を取りすぎて内部の骨組みの破損や革の破断が限界を突破してしまうと、若返らせる(綺麗に修復する)ための難易度が跳ね上がり、高額な全面張り替え修理をせざるを得なくなってしまいます。
「背もたれの上を触ると、中で何かがズレている気がする」
「シワの周りの糸が緩んできたな」
という、まだ革やパーツが元気な初期症状のうちにプロの手で内側からメンテナンスを施してあげることが、一番修理費用を安く抑え、一生モノとして長く美しく愛用し続ける最大の秘訣です。
愛知・名古屋・浜松周辺のお客様による豊川市の workshop への直接お持ち込み・ご見学はもちろん、お写真を送っていただくだけの全国郵送・配送見積もりも大歓迎です。
あなたの大切なキャブチェアが今どんな状態か、まずは当店の公式LINEへお写真をお送りください。
職人である私が直接状態を確認し、中身の骨組みから表面の革まで、お品物の価値を最大限に高める最適なリペアプランをご提案させていただきます!
▼ カッシーナ・キャブ修理の盲点!背もたれ内部のプラスチックパーツが折れる原因と、職人による徹底的な内部補強の裏側を動画で見たい方はこちら!
いろいろな情報を、YouTubeにて配信しております。
動画なのでわかりやすいと思います!
是非、ご覧くださいね。
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