布ソファの総張り替え修理!ストライプ柄のラインを美しく揃える職人の裁断へのこだわり
2025/09/04
※この記事は2025年9月に投稿されたものですが、最新の情報を加えてリライトいたしました。
1. 今回ご紹介する修理品について
ブランド家具修理や革製品の修復を専門に承っているレシッズの陶山です。
当店は本革の修復や部分張り替えだけでなく、布地(ファブリック)や合成皮革(合皮)が使われたソファ・椅子の「総張り替え修理」も非常に得意としております。
今回は、お尻が乗る座面部分がビリビリに破れてしまった3人掛けソファと、1人掛けソファの合計3脚を、お客様にお選びいただいたお気に入りのストライプ柄の布地を使って新品同様に総張り替えした事例をご紹介します。
2. お預かりした時の状態とお客様のご要望
お預かりしたソファは、長年のご使用によって最も負荷がかかる座面の中央部分の布地が大きく破れてしまっている状態でした。
お客様から「同じような雰囲気の布地で新しく張り替えたい」とのご要望をいただきましたので、当店の豊富なサンプル帳から、赤、青、黄色などの鮮やかなラインが美しいストライプ柄の生地をお選びいただき、トータルでの総張り替えを進めることとなりました。
布地や合皮のソファを張り替える工程は本革とほぼ同じですが、実は今回のような「柄物」の生地をお選びいただいた場合、無地の生地とは異なる職人の緻密な計算が必要になります。
3. なぜ柄物のソファ張り替えは費用が変わるのか
ソファを張り替える際、まずは古い生地を綺麗にばらしてパーツごとに剥がします。
もし無地の生地であれば、剥がしたパーツを新しい生地の上の空いているスペースに隙間なく並べて裁断すればよいため、生地に無駄が出ません。
しかし、ストライプなどの柄物の場合、どこでも自由に裁断していいわけではありません。
背もたれと座面の縦ラインをドンピシャで一致させたり、左右の肘置きのパーツの真ん中に綺麗な白いラインがピタッと来るように、全てのパーツを「特定の柄の位置」に合わせて計算しながら切り出す必要があります。
そのため、生地にどうしても多くの余り(ロス)が出てしまい、材料費が多少変動することになります。
4. 職人の精密な柄合わせによる驚きの仕上がり
総張り替えが完了したソファは、破れていた座面が美しく生まれ変わっただけでなく、背もたれから座面にかけてのストライプ柄が見事なまでに一本の線として綺麗に繋がっています。
左右の肘置きのパーツも、職人の手によって完璧な左右対称のセンターポジションに柄が配置され、まるで最初からそういうデザインであったかのような、既製品を超える圧倒的な美しさと高級感を取り戻しました。
ソファや椅子は、こうして熟練の職人が手を加えて張り替えることで、これから先もまだまだ長く使っていくことができます。
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