【クロムハーツ修理】トートバッグの角擦れ・破れを強度重視で補修|革が重なる部分が傷みやすい理由
2026/09/28
バッグの角が擦れて破れてしまう原因は、実は革の「重なり」にあります。
今回は、クロムハーツのトートバッグの角擦れ・破れを、強度を重視して補修した事例と、傷みやすい部分の考え方をご紹介します。
皆様、おはようございます。
ブランドバッグ&家具修理のレシッズ(Le.sits株式会社)の陶山です。
今回ご紹介するのは、シルバーアクセサリーでも有名なアメリカブランド、クロムハーツ【Chrome Hearts】のトートバッグです。
十字架のクロスパッチがデザインされた黒色のバッグで、底の角が擦れて穴が空いてしまったと、ご相談をいただきました。
他店で補修したものの、すぐ剥がれてしまったというご相談
使う塗料の違いや直し方の違いで仕上がりも違う!
こちらのお客様は、以前に他店で一度補修をされたそうですが、すぐに剥がれてしまい、同じような状態になってしまったとのことでした。
そこで、ネット検索で当工房を探していただき、商品をお送りいただく形でのご依頼となりました。
バッグの角は、革が重なり合っている部分です バッグの角は、革が折れ曲がった箇所であり、縫製のために革と革が重なり合っている部分でもあります。
重なり合っている部分は、その分、内部的な強度がありますが、外部からダメージを受けると、まさにそこが擦れて、破れにつながってしまいます。
今回も、4つの角のうち2か所は、革が破れて口を開いている状態でした。
「新品になりすぎるのは嫌」というご要望に応えた、部分的な修復
破れた部分を補修した上で、塗料を使い、強度を重視して仕上げました。
また、お客様のご要望で、「あまり新品になりすぎるのも嫌」ということでしたので、バッグ全体を一新するのではなく、傷んでいる部分を中心に、部分的な修復にとどめる形で、ご提案しました。
底の角の擦れ、上部の擦れ傷、その他、色剥げした革面をあわせて修復しています。
完成後、バッグをお送りしたところ、「ありがとう」とのメッセージをいただき、さらに追加で別のバッグの修理もご依頼いただけました。
私たち革修理職人にとって、最も嬉しい瞬間の1つです。
【ワンポイント】
バッグの形を保つための「芯材」には注意が必要です!
バッグが自立しないため、中に芯材を入れて、形を保ちたいというご相談をいただくことがあります。
お気持ちはわかるのですが、しっかりした素材の芯材を入れてしまうと、革の方が先に負けて、破れてしまうことがあります。
そのため、芯材を入れる場合は、革の強度とのバランスを考える必要があり、あまりおすすめできないケースもございます。まずはご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 角が破れてしまっても、修復できますか?
A. 破れの状態によりますが、補修した上で、塗料を使って強度を重視した仕上げが可能な場合が多いです。まずはお写真をお送りください。
Q. 修理の跡は目立ちますか?
A. 部分的な修復にとどめることで、バッグ全体の風合いを残しながら仕上げることも可能です。「新品にしすぎたくない」というご要望にも対応いたします。
Q. 以前に他店で直したところが、また傷んでしまいました
A. 前回の修復の状態を確認した上で、最適な方法をご提案いたします。まずはお写真をお送りください。
Q. すべての革バッグで、同じように修復できますか?
A. 使われている革の種類や加工方法、使い方による傷み方によって、修復方法が変わってきます。全てが同じように直せるわけではないため、まずはお写真から状態を確認させてください。
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→ クロムハーツ修理一覧
その他、クロムハーツ特集ブログ記事もアップされていますので、是非こちらもご確認ください。
👉クロムハーツの革修理・色あせ再生ガイド|「塗りすぎ」が寿命を縮める?職人が教える正しい手入れと修復の限界ページへ移動
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【本記事のまとめ】
バッグの角は、革が重なる部分のため、外部ダメージで擦れて破れやすい箇所です。
破れた部分も、補修した上で、強度を重視した仕上げが可能な場合があります。
「新品になりすぎるのは嫌」というご要望にも、部分的な修復でお応えできます。
お手持ちのバッグ、角の擦れが気になっていませんか?
破れてしまう前に、お写真を撮影してご相談ください。
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